こんにちは。ちょい投げ師匠です。

今回は15クラドについてお話しようかと思います。



15クラドについては賛否両論でかなり意見が別れますね。

私もいくつか不満点があるのでご紹介しましよう。

まずは、ブレーキシステムですが、SVS∞という鳴り物入りで宣伝されていました。



実際に使用してみると何度めかの釣行でフルキャスト時に「ギャー」と大きな異音がします。

シマノでは金色のブレーキパイプに薄くオイルを塗れとなっていますが、オイルを塗るとブレーキの安定が損なわれます。少しずつオイルが切れたり水が入ったりするとブレーキの効きがおかしくなります。

その時に少しブレーキダイヤルを緩めるとバッククラッシュします。今度は少し強めてみるとこれもバッククラッシュします。

オイルが残っている所にダイヤルを合わせることになるのでフィーリングが違い、安定したブレーキの効きを予測することができなくなります。

私の場合は金色のブレーキパイプにガラス系コーティングを3～6ヶ月に一度することで、「ギャー」という異音やオイルによる不安定さを回避することができています。

もう一つの大きな問題はクラッチが高すぎる事と切る距離が長過ぎる事です。




なのでクラッチ切ってハンドルを回してクラッチを入れると半クラッチ状態になることが多いのです。

当然ピニオンギアを痛める事になり縦の釣り（リフト＆フォール）を多用する場合は、通常のリールより早くギア交換がやってきます。

最後に15クラドは感度があまり良いとは言えません。

ですが、私は根魚が主体で巻物はほとんどやらないので、あまり感度が良すぎると海底の情報が多すぎて難しくなってしまいます。

ですからこのくらいの感度が私にはちょうど良いと感じています。

この14スコ・15クラド・15シティカのシリーズは”ダメリール”と判断されていまいがちですが（私も最初はそう思いました）ロックフィッシュのパワーゲームに関しては、使い込むほどに専用リール化していきますし、軽量化やパワーのノブに交換するだけで使い心地が激変するリールでもあるのです。

その証拠にZPIではマグネットブレーキやギヤ比変更、パワーハンドル化した15クラドをわざわざこの時期に限定販売しているのです。

ZPI TORQUE STAGE


もう使っていないベイトリールも使い方によっては激変し1軍リールに返り咲くかもしれません。

15クラドだけでなくベイトリールの面白い楽しみ方です。

みなさんも使わなくなったベイトリールをもう一度手にとって見てはどうでしょう。