ちょい投げ、ちょい釣りにはテロLTS?それとも22サハラ?

ちょい投げ師匠

2024年06月11日 15:48

ワタチャンプの【テロ LTS 2000】で4釣行してきました。

シマノの【22サハラ C2000 SHG】と比べてどちらがちょい投げやちょい釣りに向いているのか少し感想を書きますね。




■重量

テロ LTS 2000:202g
サハラ C2000 SHG:210g
サハラ 2500 SHG:240g


サハラの2500番を記載したのはテロLTS2000番となっていますがスプール直径がサハラの2500番に近いからです。

テロ LTS 2000


サハラ C2000 SHG



ですから単純に2000番として重量を比較できず、同サイズ(2500番)として比べると実際は28gもサハラが重いということになります。

ちょい投げやちょい釣りでのキス釣りやカサゴ、クロダイ釣りやアジのサビキ釣りで使うには少し重いと思います。

ですが、サハラのC2000番ではお安めのPE0.6号が100~120メートルしか巻けないのが欠点です。

お高いPEだと0.6号が150メートル巻けますが、この価格帯のリールに2,000円以上のPEラインはちょっと。。。

それとPE0.6号以下だとラインの痛む(毛羽立ち)のが早く早期交換が必要。なので、飛距離が若干落ちてもPE0.8号を巻きたいところです。

そんなときはやっぱり深底のテロ LTS 2000が有利ですね。


■最大巻上げ長(ハンドル1回転)

テロ LTS 2000:82cm
サハラ 2000 SHG:79cm
サハラ 2500 SHG:91cm(スプール径 46.5cm)


■ベール

テロ LTS 2000:中華でよくある2ピースベール(太)
サハラ C2000:安価な2ピースベール(細)




どちらもワンピースベールではありませんが、ラインが”スッ”とラインローラーへ滑っていくのはテロ LTS 2000の方ですね。ダイワのワンピース風に近い感じがします。

サハラの場合は手でラインローラーへ移動させた方がトラブルが無くなりちょっと面倒です。


■ラインローラー

テロ LTS 2000:ベアリング1個とカラー1個
サハラ C2000:カラー1個のみ


ローラーベアリングはテロ LTSは2個にし、サハラはカラーをベアリングに交換しました。

これは完全にベアリング化したサハラです。ベアリング以外の精度が段違いです。

とはいえテロLTSもテンションが掛かればしっかり回るので糸よれ自体は気になりませんでした。


■防水性

テロ LTS 2000:ザル
サハラ C2000:そこそこ

サハラはシャワー洗浄をしたくらいではギアボックス内へ水の侵入の心配がいりません。せいぜい水滴が数滴入る程度です。さすがシマノです。

テロはというとシャワー洗浄をするとかなりギアボックス内へ水が入り込みます。その後釣りに使うとハンドルの巻きが軽くなったのでギアボックスをみてみるとかなりグリスが乳化していました。

ですから、テロ LTS 2000は濡れタオルで拭く位しかできませんね。残念。


■巻き心地

テロ LTS 2000:普通(価格なり)
サハラ C2000:ややよろし


新品の時はサハラの圧勝ですが、1年も使用するとかなりガタが来ます。特にラインにテンションが掛かるとザラつきが出てくるのが早いようです。

テロに関してはテンションによる違いはほぼありません。新品の時からほんの少しザラつきを感じます。

どちらのリールの価格なりなので、回収時の超高速巻きではカチャ音やガタ感はありますが私は気になリません。ただ、シーバスのミノーでのリトリーブでは使いたくありません(笑)


■メンテナンス(ギアグリスアップ)

テロ LTS 2000:かなり楽
サハラ C2000:面倒




テロはハンドルを外してネジを3つ外すだけでギアボックス内へアクセスが可能。なので、グリスの入れ替えやグリスアップがかなり容易。

サハラは。。。
外すパーツが多すぎてため息が出ます。

ギアボックス内部はこんな感じです。





ギア自体テロLTSの方が2周りほど大きいです。


■ハンドル長

テロ LTS 2000:55ミリ
サハラ C2000:45ミリ


テロは私には丁度よい感じでサハラは短すぎでせわしなく感じます。少し大きめの魚がヒットすると巻いて寄せるのが辛くなります。


■まとめ

サハラの2500SHGが210gだったらサハラの圧勝でしたが240gは重すぎです。

重量を重視するとテロ LTSに分があります。

2500番スプールで202gでやっぱり軽い。さすがマグネシウム合金スプールです。

ちょい投げやちょい釣りにはかなり使いやすいと感じました。

ですが、メンテナンスが面倒と感じる方にとっては使ってはいけないリールかもしれません。

ベイトリールでよくギアボックスを開けてメンテナンスする方にはテロLTSの方が簡単に感じますよ。

良い状態を保つコツとしては、ラインローラー内部にはグリスをたんまり、ドラグにもグリスをたんまり塗っておくとメンテナンスの頻度を若干減らすこともできます。

セールで3,000円以下で売っている場合のみ試しに買ってみるのも良いでしょう。




■おまけ情報

このテロ LTS 2000(3000)は、メーカー(ワタチャンプ)が採算が取れず、アマゾンで在庫が無くなり次第完売(廃盤)となるとの事でした。





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